crosstalk
2014.09.18

暮らしかた冒険家 meets

volume 3暮らしかた冒険家×後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)音だって未来だって“選べる”

  • Text鈴木 絵美里
  • Photo伊藤 菜衣子, 池田 秀紀

第一回|“揺らぎのある音”には太陽のエネルギーが似合う

今回、暮らしかた冒険家が訪ねたのは、バンドASIAN KUNG-FU GENERATIONのフロントマン、ゴッチこと後藤正文さん。音楽のみならず、2011年からは未来を考える新聞『THE FUTURE TIMES』を制作、無料で配布するなど、30代ミュージシャンきってのオピニオンリーダー的な存在です。これまでにも、脱原発の音楽イベント『NO NUKES』の現場などで交流を深めてきた暮らしかた冒険家と後藤さん。自身のライブステージにも太陽光エネルギーを用いている彼とともに、今回は21世紀を担う世代の「豊かさ」や「お金の使い方」、「伝え方」のおはなしをじっくりしてきました。ちなみに取材は、北海道で開催されている『RISING SUN ROCK FESTIVAL「BOHEMIAN GARDEN」に後藤さんがソロで出演された後に行われました。そんなフェス会場の熱も少し帯びたキャッチボール、どうぞお楽しみください。
北海道のRISING SUN ROCK FESTIVAL 2014、当日の北海道は快晴。後藤さんがソロアーティスト『Gotch』として出演したBOHEMIAN GARDENはソーラーエネルギーで運営されている唯一のステージです。会場の一番奥、アコースティックな音が似合うとても素敵な空間で体験する後藤さんの音は、バンドの時とはまたひと味もふた味も違うものでした。

伊藤菜衣子(以下菜衣子):まずは、ライブおつかれさまでした!今日のステージはソーラーパネルがズドドドドーーーーっとステージの横にあって、なんかよかったですね。見たことない感じ。

後藤正文(以下後藤):ああいう人間っぽい揺らぎのある音楽を、太陽のエネルギーでやるのはすごくいいんじゃないかなあって思った。本来はそういうものだよね、音楽って、と。ものすごく大きい会場とかで仰々しくやるようなことまでしなくても感動できるし、サイズ的には本当は、数万人を集めてやるよりも、200〜300人とかをちゃんとした音響のあるいい建物のでやったほうが幸せかな、と思ったりするんです。能楽堂とかね。届いているし、共有できている感じがすごくする。

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菜衣子:今日は、後藤さんがあんなに楽器を前にしていろいろ演奏してるっていうのがすごく新鮮でした。アコースティックなものが多くて、アジカンとはまた違う一面を観られて。

後藤:ソロだしね。なるべく自分の弾けるものは自分で演奏して、録る。「その場の空気も録る」っていうのがソロアルバムに関してはあって。「鳴っているものの音」を録りたかったんだよね。弦の音とかさ。増幅される前の音を、自分でマイク立てて録ってみたかったの。すごくプリミティブなもの、原始的な振動っていいんだよね。

つづく